

1つとして同じものが無いのが、土地です。
正方形、台形、細長く「ウナギの寝床」みたいな土地、色々です。
だからこそ現地をしっかりと確認し、日当たり・風の通り・方位・高低差等をよく確認します。
隣家とのかかわり、道路との関係などもしっかり確認することが大切です。
特に都心部では隣家までの空き地が少ないので、限られた条件の中でよりベストな配置を考えるためにも、現地を入念にチェックし窓の位置等は特に気を付けています。
土地をしっかりと確認した上で、どこが一番心地いい場所なのかを探して、ゾーニング計画を始めます。
せっかくの注文住宅だからこそ、土地に合った家づくりを考える必用があります。
里山住宅博ヴァンガードハウスでは北西側に里山の絶景な風景があり、この借景を取り入れ快適な暮らしを実現しました。
高断熱住宅では北側にも窓を自由に作ることができるので、北側の借景も実現出来ます。
関西、特に大阪では、自然の明かりが届きにくい狭小地となることも多いですが、窓からの光が無理なら天窓を有効活用させます。
天窓からの見える景色もいい感じです。
青空や雲の流れ時にはお月さんも見えます。
上手く外部をとりいれて心地いい暮らしを実現するのが、上質な暮らしづくりに欠かせない要素です。
土地の形状や、立地にかかわらず、土地を見て特性を読み解けばなからず正解が見えてくるものですが、土地には様々な規制があることも忘れてはいけません。
市役所で都市計画、建築の規制や防火の規制、その他関連法令を調べます。
町単位の地区の建築協定なども時々あります。
生活基盤の上水・下水やガスなどの埋設に関しても事前に調べます。
土地をお持ちでない方は、土地探しと家づくりを同時に行うことで理想の家を実現できる可能性が高くなります。
弊社では土地探しのご相談もお受けしております。
五感を育てる空間造りを目指しています。
木は生き物です。人も生き物です。 だからなのか、人は、同じ生き物の材料に親しみを感じます。
無垢のフローリングは、複合フローリングと違って柔らかく弾力性があり、素足でも負担がありません。
ただ、その反面、無垢材は柔らかく傷がつきやすい為、工務店としてはクレームの対象になるので避けたいところです。
しかし、一度でも無垢の床で生活した人は、合板の床でさえコンクリートの上を歩いているようだといい、もう無垢のフローリング生活から離れられないといいます。
また、傷がついても無垢材なら傷のついた部分に濡れた雑巾を置いておけば元に戻ります。
内装外装には、木だけではなく自然素材から適した材料をご提案しています。
内装材として、塗り壁・珪藻土は、湿気の吸収・排出に優れ、夏涼しく冬暖かいなど、室内の湿度、温度が安定するので、高温多湿の日本の気候風土に適した壁といわれています。
断熱、遮音、耐火性、結露防止などにも優れていて、種類としては、内外装の壁として使用される聚楽や漆喰壁・塗り壁・珪藻土壁などがあります。
材料は、土や石灰、貝灰などに寸莎や糊を混ぜて用いてきました。
東西南北や季節により、太陽の入る日照時間や日照角度が違います。
その土地での太陽の日照を考えながら間取りの配置を決めていきます。
冬はなるべく日射による熱をお家の中に入れて、暖房に必要なエネルギーを削減し、夏は日射を遮蔽してお家に太陽熱を入れないようにします。
パッシブにデザインをします。
大阪での冬至の南中高度は31.9度、夏至の南中高度は78.8度です。
冬は葉が落ちて日射を積極的に入れます。
夏は軒の出で太陽を塞ぎ、外側にすだれやよしずをします。
平面的な通風より、立体的な通風。
暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降する。
この単純な仕組みを取り入れる。
通風の目的は熱の排出です。
風の入り口と出口を設定して、開口位置を決めます。
平面だけでなく、上下方向の経路を計画するとより効果的な通風計画ができます。
上下方向の経路は階段・吹き抜けを利用すれば簡単です。
くつろぐための自宅で、立ちながらの生活をされる人はいない。
この考えの元、住まいは基本的にリラックスして座る事を基準に考えています。
天井高を低くする事により、椅子に座った時、床に座った時に心地いい高さとなります。
天井高を低くする事で住まいの佇まいも低くなり外観も良くなります。
部屋の明かりは、照明では無く灯をおススメします。
コンビニや仕事するオフィスのようにどこまでも明るい照明器具は家での暮らしには必要ありません。
暮らしの中では灯がちょうどいいと考えています。
適度な照度で心地よい時間やリラックスできる時間を楽しんでいただきたいと願っています。