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家づくりコラム無垢材とは?

こんにちは、ダイシンビルドWEBスタッフの後藤です。
今回のコラムでは、近日に迫った吉野ツアーに合わせ、無垢材についてお伝えしたいと思います。
無垢材とはいったい何なのか。
無垢材のメリットデメリットはなど、お伝えいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。

1:無垢材とは?

無垢材とは、一本の木をそのまま切りだした、加工をしていない木材のことを指します。
加工というとサイズの調整といった言葉が思い浮かぶかもしれませんが、材の場合は違います。
材において加工とは接着剤を使用することを指し、接着剤を使わずに製材品として使用する木材のことを「無垢材」と呼んでいます。

家づくりを始めると集成材という言葉をよく目にしたり耳にされると思いますが、まさに接着剤で加工したものを「集成材」と呼びます。
薄い木材を接着剤などで合成した加工品で、フローリングや構造材に用いられています。

無垢材は、無垢という言葉のイメージのまま自然からそのまま切り出した材なので、接着剤をはじめとした化学製品が使われておらず、心にも体にも優しいのが特徴です。

弊社が無垢材をお客様におすすめするのも、いくつもの利点があるからです。
次は、無垢材のメリットをお伝えいたします。

無垢材を使用するメリット

木、本来の姿

無垢材は先の説明の通り、山から切り出した木材そのままを無加工で使用しています。
そのため、すべての材が一本一本違うものであり、同じ種類の木であったとしても同じ材はありません。
正に唯一無二の材になります。
例えば、吉野杉の場合。
赤っぽいものもあれば白っぽいものもあり。節のあるなしや、筋の入り方など。すべて違います。
加工品でないからこそ同じものは二度と手に入らない。
まさに、自然そのものと言えます。

そして、無垢材は人間の時間を優に超えるほど長い時間、木の香りを放ち続けることができるのです。
無垢材の持つ香りが何年続くのか、現状分かっていません。
それは、世界最古の現存する木造建築である法隆寺で使用されている材が、1300年を経た今も尚、木の香りを維持しているからです。
後何百年、何千年続くのか、建物の方が持たなくなるのか、気になるところですが。
どちらにしても現代を生きる私たちの知るところではないことだけは確実だと思われます。
って・・・脱線しましたね。

こんな無垢材が持つ香りには、独自の力があります。
それがフィトンチッドと呼ばれる物質です。
今度訪れる吉野ツアーで山の中に入ったときにぜひ嗅いでいただきたいのですが、山の中では不快な匂いを感じません。
鹿が現れても気にしないようにと伝えられる場所にもかかわらず、動物の糞尿や死骸の匂いがないのです。
これは土はもちろん、木が持つ物質フィトンチッドが理由だと言われています。
フィトンチッドについては近いうちにより詳しくお伝えいたしますが、フィトンチッドには様々な力があることが分かっています。
自宅で無垢材を使用することで、木の香りを楽しめるだけでなく、木の持つ消臭や除菌・防虫といった力もいただけます。

経年劣化ではなく経年美化

時間がたつと劣化してしまうことを経年劣化と言いますが、無垢材に経年劣化はありません。
例えばフローリングの場合、集成材を使用すると時間と共に、表面が削れたり、傷が付くと中身が見えてしまうといった劣化が目立ち始めます。
その点、無垢材は味わいを増すように色味が変化していくため、家族で過ごした時間と共に、変化を楽しめるのです。
傷が付いたとしても、へこんでも、中身はそのまま同じ材で変わりありません。
新築の時は木のみずみずしい香りや色を楽しみ、十数年経過し家族がそれぞれ成長しきった後は、人間と同じく色つやが深まった味わい深い木目へと変化していく姿が楽しめるのが無垢材のとてもいいところです。

夏はさらさら、冬はあたたか

無垢材の持つ力の一つに、調湿効果があります。
室内の湿度を一定に保つ働きで、水分を吸収したり放出したりする働きです。
そのため、湿気の多い夏場でもサラッとした触り心地で気持ちよく過ごすことができるのです。
逆に乾燥しやすい冬場は、材の中の水分を放出してくれる作用があります。

また無垢材には、接着剤で加工された集成材とは違い、木特有の無数の気泡があります。
気泡は空気を含むため、冬場足元が冷えにくいといった特徴もあるのです。
弊社の建てる家では冬場足元が冷えるということが無いため、あまり実感いただけないかもしれませんが、無垢材と集成材。
足元の冷え方は全く違うので、既存住宅で冷えが気になる方は無垢材のフローリングへのリフォームを検討されるのもよいかもしれません。

自然にかえる

無垢材はその名の通り、混じりけの無い自然そのものの材です。
無垢材が持続可能な資源として近年再注目されている理由は、再び土にかえり再生する天然資源だからです。
加工品が溢れる現代だからこそ、より貴重で大切にしなくてはいけない、そして地産地消を目指すべき重要な資源だと言えます。

無垢材のデメリット

無垢材のデメリットは、すべて人間が加工したものではない、自然素材だからこそと言えるものばかりです。
大きく分けて3つありますので、順にお伝えいたします。

1:変形する

無垢材のメリットである水分を吸湿したり放出する調湿作用は、その能力ゆえ、木材のひび割れや隙間の発生、反りなどの変化が発生することがあります。
集成材のような企画製品ではない、自然の素材だからこそ膨張と収縮を起こすというデメリットがあります。

2:傷が付きやすい

無垢材の木の種類にもよりますが、無垢材は集成材と比べ軟らかいという特徴があります。
軟らかいということは、逆に考えると傷が付きやすいと言えます。
うっかり重たいものやとがったものを落としたりすると、傷が付いたりへこんでしまうことがあります。

3:水に弱い

加工されている集成材とは違い、無垢材は湿気を吸い取るように、水も吸います。
そのため、濡れたらすぐに拭き取らなければシミになりやすいというデメリットがあります。

無垢材のお手入れ方法

無垢材のお手入れ方法は「水拭きと乾拭き」というとてもシンプルなものです。
1か月~3か月に1度のペースで、雑巾がけを行うのが効果的です。
その際は、水に弱いのでしっかりと固く雑巾を絞ることを忘れないでください。
びちゃびちゃの雑巾で拭いてしまうと、かえってムラのあるシミができてしまうこともあるので気を付けてください。

そして、ジュースや牛乳、お酒などをこぼしてしまったときは、木が吸収してしまう前にすぐに拭き取ってください。
すぐに対応することで、シミを作らずに済むことも多いので、長時間放置しない!を心掛けてくださいね。

傷ができた場合

生活しているといつの間にか傷はできてしまうものです。
そんな傷の積み重ねが、家族で過ごした時間であり経年美化へと繋がっていくのも事実ですが、やはり新築時は気になるものです。
気になる傷やへこみを見つけてしまった場合、水分を含ませたティッシュを一晩おいてみてください。
傷やへこみの深さにもよりますが、無垢材が持つ力で朝には元通りになっていることも。
また、こちらは有名な対処方法ですが、スチームアイロンもおすすめです。
傷やへこみにスチームアイロンを当てることで傷が目立たなくなることもあるので、気になる傷やへこみが見つかったときはぜひお試しください。

まとめ

無垢の木には、集成材には出せない味と趣きがあります。
そして、集成材との最大の違いは、劣化しないという点です。
もちろん乱雑な扱いを行えば痛みますしボロボロになってしまうことだってあります。
しかし、普通の暮らしの中で、そんなに痛むことはありません。
家を建てるときに選んだ無垢材と共に過ごす時間。
取り換える必要はなく、人と同じように年を重ね、少しずつ変化していくさまが楽しめるのは、無垢材だけが持つメリットです。
新たに家を建てようと考えたときは、ぜひ無垢材はどうかな?
私たちにあう無垢材はどの種類の木かな?と考えてみてくださいね。

後藤 泉


阪神淡路大震災で自宅が半壊。その後慌てて建て替えた家は、気になる箇所が多く、夏は暑く冬は寒い家でした。そんなことから住宅業界に興味を持ち、ダイシンビルドのWEBスタッフを務めさせていただくようになりました。どうぞよろしくお願いいたします。プロフィール写真は、我が家の愛猫です。