伝統的な京町家の佇まいを留めつつ、設計の知識と職人の技術で、
快適な「これからの京町家」として完成しました。
新たに作るのではなく、先人が残してくれた財産に
「命を吹き込み蘇らせる」素晴らしさをぜひご自身でご体感ください。
※建築士酒井敬洋撮影「京町家リノベーション完成見学会 南棟より」現地より元の梁を活かした設計
※建築士酒井敬洋撮影「京町家リノベーション構造・完成見学会」現地より南棟は住居として
北棟は簡易宿泊施設として
現代に相応しい性能と快適性を持つ
「これからの京町家」に生まれ変わりました
建物面積:南棟 56.66㎡/北棟 134.35㎡
工法:伝統工法
設計:酒井敬洋
2025年4月の完成・構造見学会では完成した南棟と、工事中の北棟をご見学いただきましたが、
今回の見学会では、完成した南棟と北棟を同時にご覧いただけることとなりました。
道路に面した北棟は、簡易宿泊施設として完成しました。
大きな梁がひときわ目を惹く伝統工法で建てられた京町家。
伝統工法のまま、現代の性能と設備を取り入れました。
京町家の歴史を感じながらも、快適さを損なわない空間デザインは、宿泊者の京体験を最上の物としてくれることが容易に想像できる仕上がりです。
北棟は今も工事中です。工事中の様子から、完成した姿を想像しつつぜひ驚きに来てください。

北棟と南棟の間にあった増築部分を減築し、そこに庭を設けました。 床面積を増やすことよりも、空間の広がりや自然とのつながりを重視し、 開放感と心地よさを体験していただけるようにしています。

地下室は特別な用途としてプライベートシアターに。 宿泊の際には、非日常感のあるレクリエーション空間として楽しんでいただけます。 映画や音楽を通じて、贅沢なひとときを過ごせる場となっています。

昔ながらの構造材や土壁をあえて見せる仕上げとしました。 京町家の歴史を感じながらも、快適さを損なわない空間デザインを心がけています。
前回の見学会でも完成した姿をご覧いただいた南棟ですが、 今回は南棟から眺める景色がご堪能いただけます。
居住スペースとしての南棟は、路地奥にひっそりとたたずみ小さくても心地よく暮らせる空間です。
人が心地いいと感じる要素をさりげなく取り入れ、上質な大人の空間として仕上がっています。
北棟の養生が取れ、上質な空間として完成された南棟をぜひご覧ください。

京町家は素晴らしい材を使用して建てられていた例が多々あります。使用できる材はすべて使用する、材も次世代に受け継ぐリノベーションです。

鰻の寝床といわれるほど暗さが大きなデメリットの京町家ですが、設計力で明るい空間へと作り替えることが可能です。ぜひ現地で明るさをご体感ください。

南棟だけで楽しめる庭がどこから見えるのか、酒井の考える「個の空間」づくりをじっくりご覧いただき、光と影が織りなすゆるりとしたひと時をご体感下さい。
路地奥にひっそりとたたずむ南棟は、小さくても心地よく暮らせる京町家へと生まれ変わりました。
「日常の中にふと訪れる非日常のひととき」が味わえる庭を眺められる浴室空間を始め、暮らしの中でいくつもの贅沢を味わえるお家です。
また北棟は伝統的な構造とモダンな空間が融合する簡易宿所として改修が完了しました。
南棟との間にあった増築部分を減築し、新たに潤いのある庭を設けることで、二つの空間がつながり、より魅力的な空間へと生まれ変わりました。
京町家ならではの趣を活かしつつ新たな魅力が広がるこの場所を、どうぞご体感ください。