洋室の誂えがされたリビングルーム。
ネコ足のテーブルセットやピアノ、ライティングデスクはすべて、奥様が子供のころからご家族で大切に使用されてきたものです。
古いものに手を入れて大切に使う、思い出を重ねていく。ご夫婦の素敵な雰囲気そのままのリビングへ生まれ変わりました。
ダイニングに併設した和室。
小さなちゃぶ台が懐かしく、温かい気持ちにさせてくれる落ち着いた空間です。
砂壁だった内壁は、色を変え和モダンの雰囲気に。
和室から除くキッチンは、使いやすく明るいものを選ばれました。
ご夫婦が思入れのあるパーツはすべて残しています。
天井に凹凸がある場合、断熱施工に技術がいりますが、そのまま残せたのでとてもよかったです。
今は家づくりの際に飾り細工などをすることが少なくなっています。
こういったものを残すことで、昔と今、そして未来がつながっていく気がしていいものですね。
2階の和室です。
床柱をしっかり残した和風旅館の風情がある和室は、景色がとても素晴らしいお部屋です。
上の写真の飾り天井は、こちらの和室の物です。
対照的に映る和室とリビング。
どちらも家族とくつろいだり、お客様をお通しできるように考えられています。
床の無垢フローリングと正方形の畳が、懐かしくも新しい空間に色を添えています。
外観は大きくいじることなく、ご夫婦のお好みに合わせた塗装とタイルで飾り付けしました。
小さな小窓にも軒があり、とても丁寧に建てられた家であることが伝わってきます。
こちらのお家は間取りは一切触らず、断熱施工と内装・外装工事を行いました。
丁寧に建てられた大切なお家を次世代へと繋ぐことができ、建築に携わるものとしてとても嬉しい仕事でありました。