コラムColumn
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2024.08.12
キッチンどう選ぶ?まずは種類について知ろう
こんにちは、「X」のことを未だに「Twitter」と呼んでしまう、大阪の工務店ダイシンビルドのWEBスタッフ後藤です。
先日、「X」のトレンドに「キッチンで言い換え」が上がっていました。
意味の分からないトレンドだったため確認したところ「PCのスペックはキッチンに置き換えるとすぐに伝わる」という内容でした。
これだけ聞くと何のことかと思いますが、「コンロはCPU、流し台やカウンターはワークメモリ、冷蔵庫はストレージに例えることで、一般の方にもPCをスペックで選ぶ意味が伝わりやすい」と、一部界隈で盛り上がっていたのです。
言いえて妙だと思った上、人に分かりやすく説明する、分かりやすく置き換えるということのいい例で大変勉強になりました。
気になる方は、「X」または、Yahooのリアルタイム検索で「キッチン パソコン メモリ CPU」とかで検索してみてください。このように「X」を日々閲覧している私ですが、6月30日に清水のメルマガでキッチンが取り上げられていました。
タイムリーだと思うと同時に、キッチンを様々な視点で語る人を見たばかりで、家づくりではキッチンは大きな悩みどころだと実感しました。
今回のコラムではキッチンの中でも複雑な「キッチンの種類」を取り上げさせていただきます。キッチンは何種類あるの?
キッチンの種類はまず、リビングに「対面するキッチン」か、「対面ではないキッチン」の2種類に分けられます。
ここからさらに細分化されるのがキッチン選びの難関なのですが、まずは対面キッチンと対面ではないキッンについてお伝えいたします。1:対面キッチン
対面キッチンとは、リビングやダイニングに対面しているキッチンを指します。
リビングやダイニングとの距離が近く、家族やお客さんとコミュニケーションが取りやすいです。
リビングにいるお子さんの様子や、テレビを見ながら作業が出来るメリットがあります。対面キッチンは「リビングと仕切が無いオープンキッチン」「一部に仕切があるセミオープンキッチン」の2種類があります。
セミオープンキッチンの施工事例
2:対面ではないキッチン
対面ではないキッチンとは、言葉そのまま、リビングやダイニングに対面していないキッチンを指します。
「壁に面している壁付けキッチン」と、「リビングやダイニングとか離れた場所に位置する独立キッチン」の2種類があります。対面キッチンは、家族やお客さんとコミュニケーションが取りにくい反面、調理に専念できるというメリットがありますね。
対面キッチンの種類
2種類に分けることのできる対面キッチンは、主に下記6種類のタイプに分かれますので、順番にご紹介いたします。
- 1:I型キッチン
- 2:L型キッチン
- 3:U字キッチン
- 4:セパレートキッチン(Ⅱ型キッチン)
- 5:アイランドキッチン
- 6:ペニンシュラキッチン
I型キッチン
I型キッチンは、シンクとコンロを並べて配置したタイプです。
I型キッチンのオープンキッチンは視界が広く、リビングやダイニングの様子が一目で分かります。
料理しながら家族やお客様とおしゃべりしたい方にぴったりのキッチンです。
おしゃべりはしたいけれど、手元は見られたくないという方や、コンロの前は隠したいという方は、腰壁やコンロ部分のみ壁を作るセミオープンキッチンがおすすめです。I型キッチンのメリット
- 横一線で作業が出来る
- セミオープンなら作業している手元も隠せる
- 視界が広いのでコミュニケーションが取りやすい
- リビングやダイニングの様子がよく分かる
I型キッチンのデメリット
- 複数人で作業するにはあまり適していない
- 料理の匂い、煙、油が広がりやすい
- サイズを大きくするとその分横の動きも長くなる
L型キッチン
L型キッチンは、シンクとコンロが離れた位置にある、L字の形のキッチンです。
シンクとコンロの間にスペースがあるので様々な使い方ができますが、角があるため使い方次第といえるのが特徴です。
動線が工夫できてとても便利なので、自分の動きを知ると共に、活用のアイデアなど工夫できてとても便利です。L型キッチンのメリット
- シンクとコンロが分かれているので複数人で作業しやすい
- 動線に優れている
- 収納スペースが確保しやすい
L型キッチンのデメリット
- 広いスペースが必要
- コーナー部分に工夫が必要
- コーナー部分の収納は使い勝手が悪い
U字型のキッチン
U字型キッチンは、一般的にシンク・コンロ・作業台がそれぞれ分かれた3面で構成されたキッチンを指します。
作業や収納に使えるスペースが多く、複数人の調理がとてもしやすいのが特徴です。U字型キッチンのメリット
- スペースが3つに分かれているので作業がしやすい
- 収納スペースが確保しやすい
- 複数人でも作業しやすい
U字型キッチンのデメリット
- 広いスペースが必要
- 2つのコーナー部分に工夫が必要
- 2つのコーナー部分の収納は使い勝手が悪い
セパレートキッチン(Ⅱ型キッチン)
セパレートキッチンは、2台のキッチン台を数字の「Ⅱ」のように配したキッチンを指します。
Ⅱ型キッチンという方がしっくりくるような形ですね。
シンクとコンロが別々のキッチン台に設置されており、作業スペースが平行に並んでいるのが特徴です。
振り返るだけで2台のキッチン台を利用できるためコンパクトに動けますが、鍋やフライパンを持ってシンクとコンロを移動する際は、十分な注意が必要です。セパレート型キッチンのメリット
- シンクとコンロが独立しているので作業がしやすい
- 収納スペースが確保しやすい
- 複数人でも作業がしやすい
セパレートキッチンのデメリット
- シンクとコンロの移動に注意が必要
- スペースを広く確保する必要がある
- 費用が比較的高額
アイランドキッチン
アイランドキッチンは、名前の通り、島のように壁から離れた場所にキッチンを設置しているのが特徴です。
キッチン4面に壁が一切ないので、開放的でおしゃれな雰囲気があります。
その上、キッチンに左右から出入りできるため、動線の確保がしやすく、みんなでワイワイ楽しみたい方に向いています。ただし、壁から離れているため壁面収納はありません。
キッチンの収納をどうするのか、便利な使い方をするためにも、使い手さんの要望をしっかり取り入れる計画が大切です。アイランドキッチンのメリット
- 壁に接している面が無いため開放感が抜群である
- 作業中もコミュニケーションがとりやすい
- おしゃれな空間に仕上がりやすい
アイランドキッチンのデメリット
- 広いスペースが必要
- 料理の匂いや煙、油が広がりやすい
- 収納スペースの確保が難しい
ペニンシュラキッチン
ペニンシュラには「半島」という意味があります。
キッチンの形状はアイランドキッチンとさほど違いはなく、名前の同様「半島」のようにキッチンの左右どちらかが壁に面しているのが特徴です。ペニンシュラキッチンのメリット
- 壁面を有効活用できる
- 開放感がありおしゃれになりやすい
- 作業中もコミュニケーションが取りやすい
ペニンシュラキッチンのデメリット
- 広いスペースが必要
- 料理の匂いや煙、油が広がりやすい
- アイランドキッチンと比較すると回遊性が落ちる
対面ではないキッチンの種類
対面ではないキッチンの種類は、先にお伝えした「独立キッチン」と「壁付けキッチン」の2種類だけです。
壁付けキッチン
壁付けキッチンは、その名の通り壁に面しているキッチンです。
壁を向いて作業ができるので、作業に集中できるというメリットがありますし、背中側に壁が無いことで、移動がしやすいのが特徴です。壁付けキッチンの多くは、キッチンの上部に吊戸棚、足元に棚が設置されています。
キッチンと壁面収納が一体型になっているので、設置場所を選ばないコンパクトさが魅力です。壁付けキッチンのメリット
- コンパクトなスペースで設置可能
- 壁面収納が利用できる
- 価格が比較的安価
壁付けキッチンのデメリット
- コンパクトな分複数人での作業に不向き
- リビングやダイニングの様子が分かりにくい
- 家族やお客さんとコミュニケーションが取りにくい
独立キッチン
独立キッチンは、リビングやダイニングから離れた場所、独立した空間に設けるキッチンです。
キッチンが1つの部屋になっているので、収納や作業スペースが十分確保できます。
作業に専念しやすく、リビングやダイニングに匂いや煙、油が広がりにくいという特徴がありますが、反面リビングやダイニングが遠く、家族やお客様の様子が分かりにくいのも特徴です。
キッチンにいても家族やお客様の様子を知りたい方には、向いてないと断言できるキッチンです。独立キッチンのメリット
- 収納スペースの確保が容易。
- 料理にも集中しやすい。
- 他の部屋に匂いや煙・油が広がりにくく、油汚れがキッチンだけで済む
独立キッチンのデメリット
- コミュニケーションが取りにくい
- リビングやダイニングの様子が分からない
- キッチン用に一部屋分のスペースを確保しなくてはいけない
まとめ
今回のコラムではキッチンの「種類」について、施工事例のお写真と共にお伝えさせていただきました。
こうしてみると確かに、キッチンは種類が多い上、使用頻度の高さ・作業内容の複雑さから、何を選ぶのが正解なのか本当に悩みますね・・・。
この上さらに、機能やデザインも選ばなくてはいけないのですから、頭を抱えたくなるのも仕方ありません。
清水のメルマガが、「どっちがいいのかは使い勝手を考えての事になります。でも基本は肩の力を抜いて考えていただくとアイデアが湧きます」で〆られているのも納得です。
次回のコラムでは今回の種類の続きで、キッチンの一般的な選びかた・選ぶポイントをお伝えします。
アイデアが浮かぶためにも活用していただければと思いますので、引き続きご覧いただけると幸いです。