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家づくりコラム長期優良住宅のメリット「減税以外にも数々の優遇措置」

こんにちは、ダイシンビルドWEBスタッフの後藤です。
今回のコラムは、前回から引き続き長期優良住宅についてです。
前回は、税金についての優遇措置をお伝えいたしましたが、長期優良住宅の優遇措置はそれだけではありません。
他にもいくつか優遇措置はありますし、それ以上に大きなメリットがあるのが長期優良住宅です。
今回のコラムでは、減税以外の優遇措置と、長期優良住宅の本当のメリットについてお伝えいたします。

減税以外にもある長期優良住宅の優遇措置

減税以外の優遇措置は、3つあります。
1つ目は住宅ローンの金利優遇、2つ目は地震保険の割引、3つ目は補助金です。
1つずつお伝えいたしますが、3つ目の補助金については長期優良住宅という以外にも条件がいくつかあるのでその点は注意しながら読んでください。

住宅ローン金利の優遇

住宅購入の際、多くの方が利用される住宅ローン。
その中でも【フラット35】という言葉は、よく耳にされるのではないでしょうか?
【フラット35】を簡単にご説明させていただくと、全国300以上の金融機関が住宅金融支援機構と提携して扱う全期間固定金利型住宅ローンです。
ローンを借り入れる本人、または親族が住まう新築住宅の建設や購入、または中古住宅の購入に利用できる住宅ローンです。
そのため、賃貸物件を始めとする投資用物件の購入や建築には利用できませんが、住まうためのお家なら住宅の性能は一切関係ありません。

え?関係ないの?と思われるかもしれませんが、そうなんです。
住宅ローン【フラット35】には住宅の性能は設定されていないのです。
もちろん、ローンですから通常の審査は当然ありますし、技術基準も設けられており物件検査もあります。
ですが、審査や検査の中に、高断熱であったり、耐震性能3であったりという、高い性能をクリアしていなくてはいけないという基準はありません。
ごくごく一般的なお家ならクリアできる基準になっています。

それもそのはずですよね。
性能の高い家にしか住宅ローンが使えないとなるのは、おかしな話ですから。
そのため、長期優良住宅の優遇措置として【フラット35】Sが用意されておりました。

過去形になっておりますが、現在も【フラット35】Sはあります。
ただ、2022年10月より【フラット35】は改定され、新金利引き下げ制度「ポイント制」が採用されたことにより、下記図の通り、金利引き下げメニューごとにポイントが定められ、合計ポイント数に応じて金利の引き下げ幅や引き下げ期間が決まるようになりました。


フラット35サイトよりお借りしました。

なんだか少しややこしくなった気がしますが、長期優良住宅であれば金利が下がることに変わりはありません。
多くの方が利用でき、住宅の性能を考慮しない住宅ローンだからこそ、高性能なお家の場合は金利が下がるというのは非常に嬉しいことですよね。

その他にも、フラット50が利用できるという優遇措置もあります。

フラット50はその名の通り、借入期間最長50年の住宅ローンです。
長期優良住宅は、もともと100年もつ住宅を目指した基準が設けられています。
そのため、最長50年間の長期固定金利住宅ローンフラット50が利用できるのです。
借入期間が長いのがメリットなの?と思われるかもしれませんが、返済期間を長期に設定することで、毎月の返済額が下げられ、無理なく返済を続けられるという利点があります。

また、住宅ローン返済中に長期優良住宅の売却が必要になった際、購入者が住宅ローンの返済をそのまま引き継ぐことのできる金利引継特約があります。
住宅ローン付きでの売却が可能になるのです。
これから先、金利上昇の局面が訪れることは容易に想像できますよね。
そうなった場合、新規に住宅ローンを借りるよりも、低い金利で返済を行えるのは、中古住宅の買い手にとっても大きなメリットになり、売れやすくなるというのは一つの安心材料ではないでしょうか。

地震保険の割引

地震保険にはいくつかの割引制度が用意されており、そのうちの一つが耐震等級を対象としたものです。
耐震等級の割引は、保険料から耐震等級1で10%、2で30%、3で50%が割引になる嬉しいシステムです。 長期優良住宅の認定基準には耐震等級2以上を満たす必要があるため、長期優良住宅なら絶対に地震保険の優遇措置が受けられます。

補助金:地域型住宅グリーン化事業

地域の中小工務店などが省エネルギーや耐久性に優れた木造住宅を建設する際に補助金を受けられるのが、地域型住宅グリーン化事業です。
補助金は上限140万円迄受けられますが、最大と書いてある通り加算式です。

加算要件には、地域材加算と言って地域材を使用する割合に応じて補助金が加算されるものや、三世代同居加算、地域住文化加算、バリアフリー加算などあります。

ただし、これらの補助金が利用できるのは全て、国土交通省の採択を受けた中小工務店で木造住宅を建築することが条件となっています。
地元の工務店であっても、国土交通省の採択を受けていない会社では地域型住宅グリーン化事業は受けられないので、対象工務店かどうか。
補助を受けたいと考えている方は、建築を考えている工務店に事前確認するようにしてください。

そして地域型住宅グリーン化事業には、こどもエコ活用タイプというものがあります。

タイトル通り、子育て世帯(18歳未満の子を有する世帯)または、若者夫婦世帯(夫婦のどちらかが39歳以下)に限り、最大100万円の補助金がもらえるこどもエコすまい支援事業制度です。
本来、上記の地域型住宅グリーン化事業との併用はできないのですが、令和5年度地域型住宅グリーン化事業のこどもエコ活用タイプで申請する場合は、併用にあたりません。
対象住宅に、こどもエコすまい支援事業の補助金(定額100万円)を活用しつつ、さらに加算部分(地域材加算等)の補助金を上乗せが可能になります。
こちらもかなりややこしい制度なので、対象の世帯であり気になる方は、お家を建てようかな?と思っている会社があればそちらに問い合わせてみてくださいね。

まとめ

2回に渡って、長期優良住宅の大きなメリットである優遇措置についてお伝えしてまいりました。
お金はとても大切なものであるからこそ、少しでも損の無いよう。
貰えるものは貰って、減らせるものは減らしたいですよね。
申請を忘れていた!とか、いざ申請しようと思ったら対象じゃなかったという悲しいことが起こらないためにも、家づくりや住宅購入の際には長期優良住宅の優遇措置について質問した上でご決断くださいね。

そして、お金の面でのメリットだけを今回お伝えしましたが、長期優良住宅の一番大きなメリットは、一年を通して快適な暮らしができる家が手に入るということです。
快適な暮らしと、一言でいうのは簡単ですが今年の夏、特に強く感じるこの猛暑。
昔は猛暑日がこれほど連発することは無かったですが、最近は毎日、日本のどこかで酷暑日が記録されているような気がしています。
こんな暑さが厳しい日でも、長期優良住宅ならさほど電気代を気にせずに快適な空間で過ごすことができるのです。
住宅ローン減税や、補助金、利率の優遇は期間が決まっていますが、快適な暮らしはそこで暮らし続ける限り、一生続きます。

少し話はそれますが、我が家には9歳になった猫がいます。(プロフィールのアイコンです)
阪神淡路大震災後に建てた昔ながらの我が家の夏は非常に暑く、各部屋のエアコンをそれぞれフル稼働して何とか今年も夏をやり過ごしています。
が・・・部屋から一歩出れば蒸し風呂のような家の中。
一番最初に体調を崩したのは、9歳の猫でした。
水を飲む量が増え、食欲が落ち、元気がなくなり、横になっている時間が今までにも増してしまいました。
きっとなんとか、小さい体でこの暑さと温度差に対処しようとしているのだと思います。

そんな風に暑さと温度差に耐えている我が家の猫とは逆に、弊社のオーナー様が飼われている高齢猫ちゃんが、引っ越したとたんに元気になったという報告を頂いたことがあります。
以前のお家では高齢猫らしくほぼ寝たきりだったにもかかわらず、引っ越してからは家じゅうをパトロールし、その時々で一番気持ちいい場所を陣取っていると言うのです。
時間が経過しているのですから、引っ越し以前よりも絶対に体は老いているはずです。
それでも元気に動き回れるようになる。
家が体に与える影響と、温度差の厳しさを実感せずにはいられないエピソードとして、いつまでも忘れられないご感想の1つです。

家の性能は、徐々に。でもはっきりと体に影響を及ぼします。
それは若くて健康な大人ももちろんですが、子どもや高齢者、犬や猫などなど。
弱者や弱く小さい存在にはより顕著です。

電気代があり得ない値上がりを起こし、下がる気配を見せない今でも、しっかり建てられた長期優良住宅なら、夏も冬もエアコン1台で家じゅうの温度を一定にし温度差の無い暮らしができます。
節約をしなくても大してエネルギーを消費せずに快適で体に優しい暮らしが送れる長期優良住宅。
自分の体のことはもちろん、大切な存在がある者にとって、実はこれ以上のメリットは無いんだろうなと思う今年の夏の厳しさです。

後藤 泉


阪神淡路大震災で自宅が半壊。その後慌てて建て替えた家は、気になる箇所が多く、夏は暑く冬は寒い家でした。そんなことから住宅業界に興味を持ち、ダイシンビルドのWEBスタッフを務めさせていただくようになりました。どうぞよろしくお願いいたします。プロフィール写真は、我が家の愛猫です。