こんにちは、ダイシンビルドWEBスタッフの後藤です。
前回のコラムで「暮らしやすい家を建てるためにはぜひ完成見学会に行ってほしい」という内容をお伝えしたところ、絶対に見ておくべきポイントや、注意点も教えてほしいという嬉しいメッセージを頂戴しました。
興味を持っていただけた上に、知りたい内容をリクエストいただけるのは担当者として本当にありがたいことですね。
皆さんも、知りたいなと思われることがございましたら是非お問い合わせフォームよりリクエストください。

ということで、前回に引き続き今回のコラムでも「完成見学会」についてお伝えいたします。

完成見学で見て感じるべきポイント

完成見学会では、自分たちのライフスタイルに合った心地いい家づくりに役立つ情報を余す事無く得るために、以下5つのポイントについて確認してください。

１：性能

弊社は昔からですが、最近はどのハウスメーカー、工務店も住宅の性能を謳っています。
断熱性能がどうか、気密性能がどうかなどなど・・・。
看板やサイト、パンフレットに数値を記載し、時には「ん？耐震性能は3までしかないのに何故５？？？」というような現象も起こっています。
そのためネット上では、数字だけの物というようなことを言われていることもありますが、高断熱高気密住宅のモデルハウスも早10年以上という歴史を持つ弊社だからこそ断言しますが、断熱性能や気密性能は数値だけではありません。
自分の体で実際に体感することが可能ですし、実際、数値に惑わされずに体で感じることが最も重要です。

弊社では常々「体感してください」「自分の体の心地いという感覚を大切にしてください」と言い続けてきました。
そのためか分かりませんが真冬の晴れた日が見学会であった場合、「暑い！」や「暖かくてちょうどいい」「もうちょっと暖かくても良いかも」なんて個人差の大きい感想を同時にいただくことが多いです。
この感想すべてに、「今エアコン付けてないんですけどね」なんて笑いながらお話しさせていただくことが多く、そういう場合は「窓をちょっと開けてください」とか、「床下エアコンのスイッチを入れてもらうと良いですね」なんてお客様の感想に合わせてお伝えしています。
数値はお施主様ご家族様の感覚ではなく、基準を満たしているかどうかです。
だからこそ、心地いい家づくりには数値だけではなく「体感」という体の声も大切にしてくださいね。

そして、気温だけでなく湿度や防音などもからも、そのお家の性能を感じることができます。
これからなら、梅雨のじめじめした湿気、夏の猛暑、セミの鳴き声などなど。
性能は数値で示すことしか表し方がありません。
しつこいようですが、数値を見るだけでなく、完成見学会では自分の体で性能を感じ取ってください。

完成見学会で体感できる性能は、建築を考えている会社が、お施主様の希望をお聞きして建てた本物のお家です。
今いる場所こそ、気なっている会社の製品そのものということを忘れずに見学してください。

２：素材

これは弊社のこだわりなので、他社さんがどうか分からないのですが。
弊社では床材や天井材、壁材などの素材に天然素材を多く使用しています。
例えば、木材には無垢の材を使用していることが多く、これもお施主様ご家族様が、好きなものを丁寧に選ばれた材になります。
杉の場合もありますし、檜、オークなどを採用されている場合もあり、材種は様々です。
無垢材と一言で言っても種類は多様にありますし、杉だけでも産地ごとに少しずつ違いますし、産地は同じでも色味や手触りが少しずつ違ったりします。
天然素材は、壁紙や合板フローリングなどとは違い、二つとして同じものはありません。
自分たちが好きな材はどれかな？この木の香りが好きだなと言うような点もぜひ意識してみてください。

以前のコラムでもお伝えしました通り、木が持つ力や効能は材種によって様々です。
そして、壁材だって漆喰にするのか珪藻土にするのか、それとも和紙にするのか等々。
自分たちの暮らしには何の材があっているのか、どのような効果を取り入れたいかを考えてみるいい機会にしてくださいね。

ちなみに、木の香りを一番強く感じるのは前回のコラムでも書かせていただいた通り、玄関扉を開けた瞬間です。
ぜひ、玄関を開けた瞬間の空気を吸って、この木の匂いが好きだな。これはちょっと違うな・・・ということも考えてみてください。

３：明るさ

土地のサイズや建蔽率、近隣との距離や建物の高さにもよりますが、土地をよく見ることで、都会の土地でも自然光を取り入れることは可能です。
見学会は実際に建てられたお家を見学できるので、ただ窓を設置しているだけなのか。
それとも、冬と夏の光の取り込みや風の流れ、借景を考えた上で窓を設置しているのかなどを確認することができます。

窓の設置一つとっても、その会社の姿勢がよく分かるので、ぜひ気にして見てくださいね。

４：サイズ感

玄関を開けた瞬間から、玄関のサイズ廊下のサイズ、リビングのサイズ、洗面脱衣所のサイズ等々・・・上げだしたらきりがないほど、実際のお家でサイズ感を知っていただくと、自分たちの暮らしにあったサイズのプランが出来上がりやすくなります。

狭く感じるのか、広く感じるのか。
実際の建物、1/1の空間だからこそわかる、自分たちの暮らしに必要なサイズ感。
家づくりの際にも「あのお家の玄関よりももう少し広く」「もう少し狭く」というように、同じ空間を基にしながらのお打合せが可能となりますので、ぜひしっかりと確認してみてくださいね。

５：スタッフの様子

大切なお家を任すのですから、施工を依頼する会社との信頼関係は非常に大切です。
そのためにも、完成見学会ではコミュニケーションを取りながら、大切な家づくりを任せても大丈夫か確認してみてください。

もちろん、人と人ですから相性がありますし、感性がすべて一致するわけではありません。
その上、お客様の対応をさせていただく担当スタッフは、会社それぞれで全く違います。
鍛えられた器用な営業マンの場合もあれば、家づくりを実際に行っているスタッフが担当している場合、不器用な方もいらっしゃると思います。
そんな時は誠実であるかどうか。
家づくりを任せても大丈夫かという点を中心において、スタッフさんの様子を確認されるのが安心かと思います。

完成見学会に参加される際の注意点

「見学会に参加するときの注意点ってございますか？」とお聞きいただきましたが、絶対に忘れないでいただきたいことはたった一つ。
今見学されている場所は、お施主様とご家族様の想いがいっぱい詰まった、これからずっと暮らし続ける、一生に一度の買い物だと言われるほど高価な家だということです。
モデルハウスは会社のものですが、見学会はお施主様のご厚意で、お施主様ご家族様のお家をお借りしている状態です。

弊社のお施主様ご家族様は、「自分たちも見学会が家づくりにとても役立ったので」とおっしゃってくださり、見学会を開催させてくださっています。
どの会社でも多分、お施主様は同じ思いで協力してくださっているのだと思います。
人の家に行って好き勝手する、乱暴にするということは考えられませんよね。
それと同じように、見学会の会場と銘打たれていても、お施主様ご家族様にとってどれほど大切な場所かということを忘れずに、事前の注意をよく読み、当日はスタッフの指示に従って丁寧で大切に見学いただければ、どの会社の見学会でも問題は無いかと思います。
そして、閉じられた中を見てみたいといった場合も、勝手に触らずにスタッフにお声がけいただくことで、大抵の場所はご覧いただけるかと思います。

思う思うばかりで、コラムになっていないような気がしないでもありませんが…ハウスメーカー、工務店にかかわらず完成見学会はお施主様ご家族様のご厚意の元成り立っているイベントだからこそ、人のお家に初めてお呼ばれしたときのような感覚で見学いただけたらなと思います。

まとめ

完成見学会は、見学会と銘打っているため「見学」という見ることに重点を置かれがちですが、それは間違いです。
見学会でこそ大切にしていただきたいのは、その場の空気や空間を感じることです。
これも代表の清水がよく口にすることですが「食べたことの無いものの味を、言葉でいくら説明されても分からない」というように、家こそ百聞は一見に如かずであり、それ以上に視覚だけでない五感で自分の心地いいはどういう形をしているのか、完成見学会はそれを知ることができる絶好のタイミングです。

見るべきポイントに「設備」が入っていないなと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、正直な話、設備は別に完成見学会という場でなくても問題が無いからです。
これ良いなと思っても、ショールームで他のものを見ればそちらの方が良くなることもありますし、写真で見てカッコいい！！と思うこともできます。
ですが、本物の場所だから感じられることは、他で得ることはできません。
モデルハウスやショールームの他SNSが更に発達したことで情報が膨大になっている昨今だからこそ、並べられた商品や写真では分からない。
主のいる空間だけが持つ心地を見て感じて、自分たちのためだけに建てる「心地いい家」を考える大切な機会にしてくださいね。

弊社完成見学会のお知らせ

お施主様のご厚意により、7月15日に京都八幡にて完成見学会を開催させていただきます。
ムシムシとした暑さが厳しくなってまいりました。
日本随一と言われるほど、暑さ厳しい京都の完成見学会です。
性能を感じられるこれ以上ない機会ですので、ぜひご体感ください！

ご体感ご希望の方は、こちらよりご予約をお願いいたします！
2023年Q1住宅in京都八幡　完成見学会