


木は生き物です。人も生き物です。
だからなのか、人は、同じ生き物の材料に親しみを感じます。
木の年輪は、木が生きてきた記録です。長生きした木には、精霊や霊魂が宿っているといわれます。それを材料に用いて家をつくり、お箸に始まり、お膳、お椀、風呂桶など日本人の生活用品の隅々に木が入り込んでいました。木も、土壁も、紙も布も、畳も、湿気を吸収してくれます。もし室内の湿度が高ければ、それらの材料はその水分を吸い取ってくれ、室内が乾燥していれば、材料内部の水分を適度に発散してくれます。

生きている材料には、微妙ともいえる調節作用があるから、木の家は住みやすいのです。しかし、畳や、障子や、襖や、土壁は、場所が変わったり、集中豪雨に見舞われて床上浸水になったりするとどうにも始末のつかない材料でもあります。床を上げて板の間をつくり、そこに濡れたらどうにもならない材料を用いて家を建てた日本人の知恵は、これはもう「文化」というほかありません。


垢のフローリングは、複合フローリングと違って柔らかく弾力性があり、素足でも負担がありません。ただ、その反面、無垢材は柔らかく傷がつきやすい為、工務店としてはクレームの対象になるので避けたいところですが、無垢の床で生活した人は、合板の床でさえコンクリートの上を歩いているようだといい、もう無垢のフローリング生活から離れられないといいます。また、傷がついても無垢材なら傷のついた部分に濡れた雑巾を置いておけば元に戻ります。

り壁・珪藻土は、湿気の吸収・排出に優れ、夏涼しく冬暖かいなど、室内の湿度、温度が安定するので、高温多湿の日本の気候風土に適した壁といわれています。 断熱、遮音、耐火性、結露防止などにも優れていて、種類としては、内外装の壁として使用される聚楽や漆喰壁・塗り壁・珪藻土壁などがあります。材料は、土や石灰、貝灰などに寸莎や糊を混ぜて用いてきました。 外国でも、同じような働きを持つモノといえば、砂漠地帯では木材が入手し難いため、土を固めて太陽に晒した日干しレンガを仕様してたりします。 降水量の多いところでは、土を窯焼したレンガを用いています。
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